クレジットカードは信用で成り立っています。
その信用を揺るがすような行為を行うと、利用額の減額や一時的な利用停止、最悪は強制退会をさせられることもあります。
また、その後新しいクレジットカードを作ろうとしても審査に通らないなどリスクを伴いますので利用者はくれぐれもそのような事が無いように気を付ける必要があります。
クレヒスを管理している信用情報機関がある
クレヒスとはクレジットカードヒストリーの略で、いわゆるクレジット履歴です。
カード会社や金融機関はそれぞれ信用情報機関に加盟しており、信用情報機関には利用者ごとの情報が記録されています。
記録されているクレジットカードの利用履歴や信用情報は、加盟しているカード会社や金融機関にも共有されます。
クレヒスには、本人識別情報や契約内容情報、支払い状況情報などが記録されます。
クレヒスが登録されているのは3つの情報機関
日本国内のクレヒス信用情報機関は、「全国銀行個人信用情報センタ」、「CIC」、「日本信用情報機構」の3つがありそれぞれ情報を共有しているそうです。
私たちがクレジットカードの入会申し込みをするとクレジット発行会社は下記3機関に申込者の信用情報の照会依頼を行い、その結果をみて審査が行われます。
尚、一般の方でも自分の信用状を開示手数料を支払えば見ることが出来ます。
クレジットカードで絶対にやってはいけないNG行為
本題に戻り、クレジットカードを使用する上で絶対にやってはいけないNG行為を具体的にご紹介したいと思います。
支払いを延滞する
クレジットカードの利用分は、通常毎月決められた日に口座から引き落とされる事になっているかと思います、その支払が滞ってしますのは一番やってはいけない行為です。
たまたま口座に残高がなく、すぐに口座に入れて支払が出来れば大きな問題はありませんが1週間やそれ以上の延滞の履歴は個人信用情報機関に保存され、その後の利用や新規の申込みに影響してしまいます。
そうすると突然利用限度額を制限されて少なくなったり、新規申込の審査が通らなかったりします。
特に審査基準が厳しいゴールドカードなどでは、さらにハードルが高くなるでしょう。
また、携帯電話の機種変更等も本体代金は分割払いの場合も多いと思いますが、これも一種のローンですので審査が通らないということが起こる可能性があります。
クレジットカードを使う上で支払いの延滞はしないようにしましょう。
短期間に多くのクレジットカードを申し込む
クレジットカードを作ると、ポイント還元やキャッシュバックを受けられるなどのキャンペーンはよくあります。
せっかく作るならキャンペーン期間中に作るとお得ですよね。
しかし、1、2カ月の間に何枚ものクレジットカードを申し込む行為は、多重申込と思われ申し込んでも審査が通りにくくなります。
クレジットカードの利用限度額は、個人の返済能力などを考慮して決められますが、多くのクレジットカードを申し込めば返済能力を超える利用をする可能性が高まります。
特に、1、2カ月と短期間に一気に申し込むということは、すぐに利用したい、それもたくさん利用したい事情があるのでは、と思われかねないのです。
そして、返済能力を超えた利用であれば、返済されないというリスクが大きくなり、クレジットカード会社としては審査を通さないという判断につながっていきます。
クレジットカードを申し込むと、カード会社は個人信用情報機関にデータの照会をします。そこには、支払いが問題なく行われたことや、滞納、解約、破産などの他に、申込情報などもあり、新規の申込時には必ずチェックをされています。
申込情報は、個人信用情報機関に6カ月間残るので、この間に別のクレジットカードを申し込めばわかります。
お得なクレジットカードを探して調べてみると、いくつかいいものが見つかるでしょう。しかし、このような理由から、複数のクレジットカードをほぼ同時期に申し込むことはやめておいたほうが賢明です
クレジットカードを作ってもすぐに解約する
クレジットカードを申し込みキャンペーンでのポイント還元、キャッシュバックなどを受けとったらすぐに解約、という行為を繰り返していると、新たなクレジットカードが作りにくくなります。
クレジットカード会社は新しい顧客を獲得するためにさまざまな施策をしていますが、ポイント還元やキャッシュバックのキャンペーンもそのひとつ。
キャンペーンをきっかけにカードを作ってもらい、その後も長く使い続けてくれればキャンペーンのコストも回収できるという計算です。つまり、すぐに解約されるとクレジットカード会社としては損をしてしまうことになるのです。
1年目の年会費が無料になるクレジットカードもよくありますが、1年以内に解約することも同様です。
もちろん、不要なクレジットカードは持ち続けるより解約したほうがいいのですが、その数があまりにも多いのは信用情報にマイナスです。キャンペーン目的の申込み、解約は繰り返すことのないよう気を付けましょう。
ショッピングに比べキャッシングの利用が多い
クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠が設定されていることが多々あります。ショッピング枠は、手元の現金がなくても買物ができる上限額です。
買物の支払いにクレジットカードを利用するのは、カードのメインの利用方法ともいえます。
一方、キャッシング枠とは貸付の上限額の事でいわゆるローンの上限の事です。
返済残高が残っている状況では、金額にもよりますが、新たなクレジットカードを作ることは難しくなる場合が多いようです。
特に、生活費の補てんで利用していると判断されると、状況はさらに厳しくなります。
生活費の補てんでキャッシングを利用するということは、そもそもの収入が足りないということ。収入不足では返済に回すお金も不足しがちになり、返済のために新たなクレジットカードを作ってキャッシングをするという、負のスパイラルに落ちてしまうことにもつながります。
そうなると、クレジットカード会社は貸付を回収できなくなるリスクが高まるので、キャッシングの利用は、返済をしていても信用度が下がっていることもあるのです。
キャッシングの返済残高が残っていると、新たなクレジットカードが作れなくなるだけではなく、住宅ローンや自動車ローンが組めない、ということにもつながります。安易なキャッシングは避けるようにしましょう。
換金性の高いものを多く購入している
では、ショッピングの利用だけなら何の問題もないかというと、実は利用の内容もチェックされています。たとえば商品券やギフト券など、換金性の高いものの大量購入もまた、NG行為にあたります。
商品券などは、お祝いやお礼に添えるなど必要になるシーンは少なくありませんが、常識的な範囲を超えた量の購入は控えるべきです。
換金性が高いものの大量購入は、現金化している可能性を懸念されることにつながるからです。
クレジットカードのショッピング枠が現金化できる、などというダイレクトメールや広告を見たことがあるかもしれませんが、これもまたNG行為。
現金化していることがカード会社にわかった時点で利用停止、強制解約ということにもなりますし、以後の新規申込の審査にも通りにくくなります。
しかも、現金化できるとはいえ換金率は決して高いものではありませんので結局損をすることになります。
最後に
ここまでクレジットカードNG行為についてご説明してきましたが、これからの時代クレジットカードを含めキャッシュレスの時代になります。
その中で信用を落とすとその情報が信用情報機関に登録され今後のメインでの支払い方法となるキャッシュレスでの支払い能力がないと判断されてしまいとても困ると思います。
中にはその瞬間キャンペーンなどで得をするようにも見えますが信用を無くすと取り戻すには相当の時間と労力が掛かりますのでクレジットカードNG行為はぜっていにしないようにしましょう。
では、よいクレジットカード生活を!
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